特攻!MISTERY−SPOTS.

あの日の約束

投稿者  管理人


この話は私が、まだ中学生だった頃に、さかのぼります。


当時の私は幽霊・妖怪等の話は全く信じていませんでした。それどころか完全否定派だったのです。


私の母は信神深く霊感が有りよく御払いを行って狐憑き(狐の霊が人に憑依する)の人を治していました。


お盆の日に仏壇にも参らずに遊び呆けていたら階段を登った所で掃除をしている母に呼び止められました。


内容は「御先祖様になぜ御参りをしないか?」と言う事です。


私は霊魂の存在を否定してましたので、もちろん口喧嘩になりました。


そこで私が「本当に霊魂があるなら母が亡くなった通夜の晩に俺の前に現れて見ろ!」と約束しました。


それから10年後・・・・母は病気で亡くなりました。


連絡を受けて実家に着いた時には通夜の準備の真っ最中だったのです。


夜も更けて来て親父達も看病で疲れたと思うので、「夜中は俺が線香とロウソクの番をしてるから」と言って


全員2Fに上がって休んでもらいましたが、2人の姪っ子(3歳と5歳)が一緒に残ると言うので3人で番をしました。


さすがに夜中になると姪っ子は眠くなります。私は母とのあの日の約束をすっかり忘れていました。


姉の居る2Fへ姪っ子を送り届ける時に階段を登り真中位に来た時です。


2人の姪っ子が同時に「おばあちゃん!」と言ったのです。私は階段の上を見ました。


なんと母が階段の一番上で私と10年前に約束した時の服装で立ってこちらを見ていたのです。


中学生の時に約束をした記憶が鮮明につい昨日のように蘇りました。約束した場所も同じ・・・・。


母の姿はすぐに消えました・・・・「死んで終わりじゃないんだよ」と言い残して・・・・・・。


目の錯覚と幻聴だと自分に言い聞かせようとしましたが・・・・


姪っ子2人が先に見てるので認める以外に考えられません。


それからは墓参りと仏壇には必ず手を合わせています。 霊魂の存在を教えてくれた母を想いながら・・・・・。