特攻!MISTERY−SPOTS.
峠の幽霊
投稿者 KAZZ様
この体験談は私が過去に一番怖い思いをした本当の話です。
私は数十年前に東京都○○○市で働いていました。
仕事柄終わって帰るのは、いつも午前1時を回ります。
バイクが当時の私にとって生きている唯一の実感出来る乗り物でした。
バイクが好きな先輩が2人・・・・趣味が同じと言うのも重なって気の合う先輩でした
先輩AがFZR1100 先輩BがRGγ500 私がRZV500に乗っていました。
ここから先輩Aに先輩Bと私が聞いた話です。
先輩Aには彼女が居ました。彼女の待つアパートに帰るには○○峠を通るのが一番近いのですが
死亡事故が多く夜間進入禁止になっています。
彼女の誕生日に限って残業になり・・・早く彼女の元へ帰りたいあまり
進入禁止の峠をヤバイと思いながらバイクで通ったそうです。
そして峠の頂上付近の水飲み場の所に女性が1人立っていたそうです。
「あれ?」と思いスピードを落として良く見ると・・・・・・・・
女性の体は透けていたそうです。
瞬間・・幽霊!と直感したそうです。
なんだったんだ・・・と思った瞬間バックミラーを見ると
後ろに乗っていたそうです。
怖くなり峠のコーナーを攻めるように走った一瞬バイクから幽霊が落ちたそうです。
そして幽霊は四つんばいになったまま手足は動かさないで
地面を滑る様に追いかけて来たそうです。
追いかけられている間、頭の中に直接・・・声が・・・・
「まて〜まて〜」と聴こえていたそうです。
そのまま峠の終わりに近づいた時、追いかけるのをやめて
「おぼえてろよ〜おぼえてろよ〜」と聴こえていたそうです。
その翌日にこの話を先輩Aから聞きました。
先輩Bは幽霊を信じていません。「今夜行って幽霊狩りしよう」と言い出しました。
先輩Aは嫌がってましたが・・・・作り話と思われるのが嫌で行くはめになりました。
もちろん私も・・・・ここから私の体験談です。
仕事が終わり・・3人で自分達のバイクで○○峠へ向かいました。
峠へ入り頂上付近に近づき・・・例の水飲み場でバイクを止めました。
誰も居ません・・・先輩Bがつぶやきました・・・・「やっぱりウソか」
しばらくして帰る事になり、峠を下った信号機まで競争しようと言う事になりました。
水飲み場からスタートです。先輩Aが飛び出して私と先輩Bを抜きました
先輩Bと私は急ブレーキを掛け停止しました。
2人とも見たのです。先輩Aの後ろに透けた女性が乗っていたのを・・・。
抜かれる時に微笑みを浮かべてました・・・
スピードは120Km位出ていたはずなのに・・・・・・・
髪の毛が、なびいていなかったのです。
その瞬間先輩Aが谷底へ落ちて行きました。
すぐに救急車と警察に連絡をして現場検証の時・・・警官に言われました。
「ここは幽霊が出て死亡事故が多いので夜間通行止めにしてると」
先輩Aは・・・・即死でした。
それ以来○○峠には行っていません。
私の後ろに乗られたら困るので・・・・・・・・・・・・・・・。
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